あなたの会社でも、こんな「繰り返し作業」していませんか?
売上データの集計、競合の価格調査、顧客リストの更新… 毎月、毎週、あるいは毎日、同じWebサイトから同じようなデータを手作業でコピー&ペーストしている。
その時間、本当は何に使えたでしょうか?
新規事業の構想?重要顧客との面談?チームメンバーとの対話?
今回は、私が実際に「553年から1900年まで、約1350年分の旧暦データ取得」という膨大な作業を自動化した経験から、AIとGoogleの無料ツールを組み合わせた革命的な方法をご紹介します。
現実的な時間削減効果:100時間→実質10分
私の場合、宿曜経営コンサルティングで使用する旧暦データベースの構築が必要でした。 (なぜ1900年までかというと、Excelの日付システムが1900年から始まるため、それ以前のデータは特別な処理が必要だったからです)
手作業の場合:
- 1年分のデータ(12-13行):コピー、貼り付け、整形で約5分
- 1350年分:5分×1350年÷60=約112時間(約14営業日)
AI活用での自動化:
- Claudeへの依頼:5分
- スクリプト生成:AIが5分で完成
- 実行ボタンを押す:数秒
- 実質作業時間:10分
- (実行は約15時間かかりますが、完全放置でOK。寝ている間に完了)
つまり、14営業日分の単調な作業が、実質10分の準備と一晩の放置で完了。 しかも使ったツールは全て無料です。
革命的な変化:プログラミング知識ゼロでも専門家レベルの自動化が可能に
ここが重要なポイントです。
従来:プログラマーに外注
- 費用:10万円〜30万円
- 期間:1週間〜2週間
- 修正のたびに追加費用
現在:AI(Claude)を使えば
- 費用:0円(無料プランでも可能)
- 期間:10分で準備完了
- 修正:その場で何度でも調整可能
実際のやり取り(こんなに簡単!)
私がClaudeに伝えたのは、たったこれだけ:
「国立天文台のサイトから旧暦データを取得したい。553年から1900年まで、年ごとのデータをGoogleスプレッドシートに保存するGoogle Apps Scriptを作って」
5分後、完全に動作するコードが完成。
あとは実行ボタンを押して、翌朝確認するだけ。 寝ている間に1350年分のデータベースが完成していました。
なぜ今、中小企業こそAI×自動化なのか
大企業には専門のIT部門がありますが、中小企業にはありません。 でも今は、AIが「あなた専属のIT部門」になってくれる時代です。
AI活用がもたらす3つの革命:
- 知識の民主化:専門知識なしで専門家レベルの成果
- 速度の革命:構想から実装まで10分
- コストの革命:数十万円→0円
組織の「ごきげん度」を最大化する自動化戦略
ここからが本質的な話です。
100時間。これは12.5営業日です。 年間で考えれば、約2.5週間分の労働時間。
この時間で、何ができるでしょうか?
- 新規顧客10社との商談
- チームメンバー全員との1on1面談
- 新規事業の企画書3本作成
- 重要顧客への提案書10本作成
単純作業に奪われていた時間を、価値創造に転換できる。
これが「ごきげんな組織」を作る第一歩です。
エネルギー効率の最適化という視点
興味深いことに、単調な繰り返し作業は、想像以上にエネルギーを消耗します。
手作業のエネルギー消費:
- 集中力の維持:高エネルギー消費
- ミスへの注意:緊張状態の継続
- 達成感の欠如:モチベーション低下
- 疲労の蓄積:創造性の低下
自動化後のエネルギー配分:
- 戦略立案:高次の思考にエネルギー集中
- 対話と共創:ポジティブなエネルギー循環
- 問題解決:建設的なエネルギー使用
- 達成感:さらなるエネルギーの源泉
つまり、自動化はエネルギーの質を変えるんです。
今すぐできる!AI自動化の3ステップ
- 現状把握(5分)
- 毎月・毎週繰り返している作業をリストアップ
- その中で最も時間がかかるものを1つ選ぶ
- AIに相談(10分)
- Claudeに具体的な作業内容を伝える
- 「Google Apps Scriptで自動化したい」と付け加える
- 生成されたコードをコピー
- 実装(5分)
- Googleスプレッドシートを開く
- 拡張機能→Apps Script
- コードを貼り付けて実行
たった20分の準備で、年間数十時間が削減できます。
実例:他にもこんなことが自動化できる
- 経理作業:請求書データの自動転記(月5時間→5分)
- 営業管理:見込み客リストの自動更新(週3時間→0分)
- 在庫管理:発注点の自動アラート(日30分→0分)
- レポート作成:月次報告書の自動生成(月8時間→30分)
- 顧客対応:問い合わせの自動振り分け(日1時間→5分)
全て、AIに「やりたいこと」を日本語で伝えるだけです。
まとめ:小さな自動化が組織を変える
553年から1900年。 1350年分のデータ取得が、実質10分の作業で完了。
これは氷山の一角です。 あなたの会社にも、必ず「繰り返し作業」が潜んでいます。
その一つ一つを自動化していくと、気がつけば組織全体が変わっている。 メンバーが笑顔で働き、創造的なアイデアが飛び交い、顧客満足度が向上する。
効率化の先にあるのは、人間らしい働き方の実現。
これが、私が実践している「五次元経営」の入り口です。
P.S.
「うちの会社のこの作業、自動化できる?」
そんな疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。 今回使用した旧暦データ取得のスクリプトも、必要であれば共有します。
AIとGoogleの無料ツールで、あなたの「時間」を取り戻しましょう。